3つの勘違いに気づけば、やりたい仕事が明確になる
2020/05/21
こんにちは!小山です。
仕事柄、「自分のやりたいことがわからない」という方によくお会いします。
何を隠そう、以前の私もそうでした。
45歳にもなったいいオジさんが勢いで会社を辞めてはみたものの、コレと言ってアテがあったわけではなく毎日ぶらぶらと過ごしていたのです。
朝、下の子を保育園に送って洗濯物を干した後、砧公園の芝生に寝転がって半日過ごしたこともあります。
また、コンビニ弁当と本を持って、馬事公苑でうろうろしていた時もあります。
そういう時はだいたい、本田健さんや神田昌典さん、ジェームス・スキナーさんなどの自己啓発系の本を読んだり、音声教材を聞いたりしていました。
もちろん、いろいろなリアルのセミナーにも参加しました。
振り返ってみると、「本当は自分は何をやりたいのか」ということを毎日あれこれ考えながら過ごしていたような気がします。
今はおかげさまで自分の進むべき道がかなりハッキリと見えていますが、そうなるまでにはけっこうな時間と労力がかかったと思っています。
なので、「自分のやりたいことがわからない」という方の気持は良くわかるつもりです。
で、その前提で書くのですが、「自分のやりたいことがわからない」という人は、実は致命的な3つの勘違いをしています。
これは私自身を振返ってもそうだし、色々な方のご相談を聞いていてもそう感じます。
「みんな、ここに引っかかるからわからなくなるのだ」と思うポイントです。
今日はこの「自分のやりたいことがわからない」という人が持つ「3つの勘違い」について取り上げます。
まず一つ目の勘違い。それは、
「やりたいことは具体的で明確でないといけない」ということです。
「やりたいことが明確な人」って、カッコいいじゃないですか。
・自分の夢を追いかけて、毎日頑張っている人
・「これこそ自分の天職」と言いながら、一つのことにまい進する人
・自分の仕事や夢についてアツく語る人
あなたの近くにもいらっしゃるかもしれません。Facebookでもよく見かけますね(笑)
あるいはテレビの「情熱大陸」とか「プロフェッショナル」とか見ると、本当にうらやましいな~、とか思うわけです。
で、「自分もそうじゃなきゃいけない」と思い込むんですね。
すると「曖昧でぼやっとしたこと」を無意識のうちに排除してしまうのです。
先ほども書いた通り、私は会社を辞めたばかりの頃、毎日ブラブラして公園で半日過ごしていました。
(お気に入りの馬事公苑)
その頃考えていたのはこんなことです。
・世界中を飛び回って、外国人を相手に英語でワークショップをやりたいな~(何のテーマかわからんけど)
・出版したいな~(何について書くかわからんけど)
さらに、
・自分が好きなように生きて、それが誰かのお手本になるといいな~(何をするのかサッパリわからんけど)
うーーん、思いっきりボンヤリしてますね。
確かに、1番目と2番目はまだ実現していません;;;。しかし、3番目はなんとなくそんな感じになっています。
コーチやコンサルとして独立したい人にセミナーで私の体験談をお話しすると、とても喜んでいただけることが増えたからです。
気がつくと、その頃考えていたことが実現しています。
2番目と3番目もいつか実現すると今ははっきり信じています。
なので最初のポイントは「やりたいことが漠然としていたり、断片的なことでもかまわない」とOKを出すことです。
口に出したり、紙に書いたりするともっと良いです。
これを否定して無理矢理に押さえ込むと、先に進まなくなってしまうんですね。
反対に、これを自分自身でしっかり認識すると、それを出発点にして次に展開していくことができるのです。
2つ目の勘違いは「やりたいことは現実的でなければいけない」ということです。
私たちは子供の頃は色々な「妄想」をしていたハズですね。将来はスポーツ選手になろう、歌手になろう、お医者さんになろう。。。
でも大きくなるに従って、「そんなのムリ」「現実的じゃない」なんてことを周囲の大人から言われ、また自分でもそう思い始めて、いつの間にか諦めるのです。
それが大人になることだ、と思うようになるのです。
そして現実的なこと(だと自分が思うこと)だけしか考えない大人になります。
少し話はそれますが、私は「ダイヤモンドプログラム」という“自分探し”のメニューを提供しています。
自分の中の隠れた強み(ダイヤの原石)を見つけて、その活かし方を明らかにしていくプログラムです。
アメブロにアップしてるだけで全く宣伝とかしてないんですが、それでもちょくちょくお申し込みがあります^^。
で、その中で面白いことに気づきました。
それは「皆さん、私との最初の会話の中で自分のやりたいことを話している」ということです。
・学生時代から〇〇にハマっている
・本当はこういうことをやってみたい
・こんな生活が理想だ、、、
でも、意外と本人はそれに気づいてないんですね。。。 いや、気づいていても「そんなのどうせムリ」と思い込んでいるのです。
気づいていない人には、私からフィードバックします。
気づいていても「そんなのどうせムリ」と思い込んでいる人は、時間をかけて洗脳します(笑)
そして、その思い込みを外して、正面から向き合うと、意外と現実的な解決策が出て来たりするのです。
面白いですね。
「そんなの現実的じゃないからムリ」という思い込みを「現実的でなくても自分はこれがやりたいんだ」と認めることで、現実化への道が開くのです。
禅問答みたいですね、、、でも実際そうなのです。
そして3つ目の勘違いは、「最初からうまくやらないといけない」ということです。
やりたいことを仕事にしたい、と思ったとき、私たちは無意識のうちに「最初からうまくやらないといけない」と思ってしまいます。
これには「最初からお金にならないといけない」とか、「失敗してはいけない」というバリエーションもあります。
あるいは「全部ちゃんとやらないといけない」というのもあります。
でもね、アッサリ書いちゃいますけど、そんなのムリです。
むしろ、いろいろ軌道修正しながらだんだんピントが合って来る場合がほとんどです。
こういわれるとみんな頭では理解するんですが、イザとなると、尻込みするんですね。
・最初からうまくやりたい
・失敗したくない
・笑われたくない
・途中で軌道修正するのが面倒
・どうせムリ、、、
こういった思い込みに縛られて、やる前から諦めるのです。その一方で、「やりたいことがわからない」と悩むのです。
例えば私が独立した時は、個人向けのコーチングだけではなくて、企業向けの人事コンサルもやるつもりでした。
何社か営業をかけて見ましたが、芳しくありません。
もちろんそこで諦めずに続けるのが正解ですが、やっていて「なんだか楽しくない」と気づいたんですね。
それで、個人向け一本に絞りました。
それからも、コーチングのテーマは何でも良いですよ、と言っていたのがやがてキャリア一本に絞るようになり、結局今の独立・起業支援に行き着きます。
これからまた変わると思います^^
これが良いか悪いか、ということではなく、「やってみないとわからない」ということなんですね。
できるだけリスクのない環境で、少しずつ試すのです。そうやって、マーケットと自分自身に問いかけ続けるのです。
そうするとちょっとずつ形になっていきます。
「そういうもんだ」と最初から思っていると、気楽に始めることができます。
そして、うまくいかないことがあっても、軌道修正しながら前に進むことができます。
やりたいことがわならない、と言っている人は、意外と自分で自分の可能性を閉ざしていることが多いのです。やりたいことを否定しておいて、その一方で「やりたいことがわからない」と悩むのです。
漠然としていても良いので、現実的でなくても良いので、自分はこれがやりたい、と自分で認めることです。そして、少しずつ試す。
この繰り返しで、ゆっくりと、あるいはあっさりと「望んだ人生」が実現するのです。
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