強みと使命感と情熱があってもどうしようもないことがあるんだよ、本当に。
2020/05/21
こんにちは!小山です。
昨日はある方とのランチで、久しぶりに中目黒に行きました。
実は私、数年前は中目黒でよくセミナーをやっていました。
あるオーナーさんのおかげで、格安でセミナールームを使わせていただいていたのです。
立派な会場だったのですが、私のセミナーの参加者はいつも数名でした。
たった1人だけだった時もあります。
セミナー代金は3,000円ですから、いくら会場費が格安でも赤字です(汗)
その頃の私のテーマは「40代パパのキャリア戦略」。
サラリーマンも自分のキャリアに責任を持たなければいけない時代。
20代、30代はともかく、40代は年齢的なことや、社内での位置づけから考えると、一番危ない世代。
会社や家庭で大きな責任を担う40代のパパこそ、真剣に自分のキャリアを考えなければ、自分も家族も守れない。
安心していると本当に行き止まりのキャリアになってしまう。
自分から積極的にアクションを起こさないと、大変なことになる。。。
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私は当時、このテーマに対して大きな使命感を持っていました。
40代サラリーマンのキャリアについてリアリティを持って語れるのは、自分しかいないと自負していたのです。
なにせ外資系企業で人事の管理職を永年つとめ、採用の責任者だったこともあります。
自分も何度か転職をしてきました。
これこそ自分の強みを活かせるテーマだろう、と思っていたのです。
社会的にも絶対に必要なことだと思っていました。
しかしフタを開けてみると、、、セミナーには全く集客できなかったのです;;;。
毎回毎回、集客にはとても苦労しました。
最後の方はキャリアに関心のありそうな人ならお構いナシに声をかけました。
パパ向けのセミナーなのに女性ばっかりだった回もあります。
「私、30代ですけど大丈夫ですか?」と聞かれたこともあります。
本当に散々だったのです;;。
いま振り返ってみると、集客できなかった理由はいろいろあります。
私自身のスキルも不十分でした。実際、もっとうまいやり方があったと思います。
でもね、やっぱりここには、そもそものニーズがなかったと思うのです。
会社でも家庭でも忙しい40代パパは、それなりの地位と給料を得て家族を養っています。
いまさらキャリアがどうこう、とか言われてもね。。。という感じだったと想像します。
どんなに自分が社会的な意義を感じていて、情熱を持って語っても、お客さんがそこにニーズやウォンツを感じなければ、ビジネスにはならないのです。
今はいつもクライアントさんに言っていることですが、実はそれを私自身が身を以て体験していたのです。
たった一人を相手にしたセミナーの後、駅に向かう道すがら、本当に自分はこれを続けていくんだろうかと自問しました。
いやいや、もっと多くの人に受け入れられるテーマを探そう、と思いました。
そして、大きくビジネスの矛先を変えることにしたのです。
そんなことを昨日、久しぶりに思い出しました。
あなたのビジネスはお客さんのニーズに合っていますか?