【売れる強み】苦しんだ経験は「起業ネタ」になるのか?
2016/12/25
こんにちは!小山です。
もし起業しようと思ったら「何をネタにしようか」と考えますよね?
いわゆる「起業ネタ」です。
もちろん、明らかに市場性のあるスキルやサービスをすでに持っている場合は問題ありませんが、サッと見つけるのはなかなか難しいです。
そこで自分史を振り返り、過去を棚卸しするのですが、気をつけていただきたいことがあります。
それは、、、
苦しんだことをネタにしなくても良い、ということです。
・40歳の時、リストラされて苦しんだので、同じような境遇のサラリーマンにカウンセリングをしたい
・30歳の時、ひどい失恋をして立ち直ったので、恋愛に苦しむ女性を救いたい
・何十年も親との関係で悩んできたので、アダルトチルドレンを癒したい
こう言った背景で自分の仕事を決めている方も多いです。
もちろん、それがドンピシャで、生き生きと働いている方も大勢いらっしゃいます。
しかし、すべての人がそうするのが良いかというと、そんなことはありません。
あなたもご存知の通り、人生にはたくさんの災難や苦悩が起こります。
その都度もがき、苦しみながら、何らかの方策を見出していきます。
そこにはひょっとしたら「人生のテーマ」のようなものが隠れているかもしれないし、そうでないのかもしれません。
そこに何らかの「人生における意味」を見出そうとすることもよくありますが、実は全然関係ないのかもしれません;;;。
やはり自分の心の声が求めること、もともと持っている「強み」に沿ったこと、
この人生での経験や学びが一番活かせること、、、そう言ったことで起業するべきなのです。
例えば私は、、、
・学生時代に手痛い失恋を経験しました。胃潰瘍になり、しばらくはものも食べられない状態でしたが、恋愛カウンセラーにはなっていません
・38歳の時に息子を病気で亡くしましたが、同じようなことで苦しんでいる親御さんに寄り添う仕事をしようとは思いません
・十代の頃から父親との葛藤を抱えて生きてきましたが、親子関係のコーチングはやっていません
同じようなことで苦しんでいる人には共感を覚えますが、その人たちを支えることが「自分の強みを生かす」ことになるとはどうしても思えないからです。
もしあなたが苦しんだ経験をお持ちであれば、
「それは本当に自分がやるべき仕事を運命が教えてくれているのか」
あるいは
「人生でいくつも起こる、乗り越えるべきイベントの一つなのか」
と自問してみてください。
きっと新しい視点が生まれてくると思いますので。